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汗が出る
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 生理的な汗には二種類の出方があります。その一つは暑い時にかく汗で、もう一つは緊張したり興奮したりしたときに出る汗です。

 汗の本来の役割は、皮膚を潤すことと、蒸発熱を放散して体温を調節することです。汗が体温の調節に役立つ働きはきわめて重要です。
 
 体温が常に一定に保たれているのは、からだの中で作られる熱とからだから出て行く熱とがうまくつりあっているからです。からだの中で熱を作るのは、おもに肝臓と筋肉です。

 からだから熱を放出する方法はいろいろあります。そのうち、一番おもなのは皮膚からの放散です。皮膚と外気との温度差によって、熱が外気へと輻射や伝導で出て行きます。

 また皮膚や気道から絶えず水分が蒸発し、蒸発熱を放散します。それは汗と違って、自分自身自覚しませんが、知らないうちに皮膚や気道から蒸発する水分は、1日に0.8〜1.2リットルにもおよびます。

 これでかなりの熱が出て行きますが、体内での熱の出方が多いときや、外気温が高くて皮膚との温度差が少ないときは、これだけではじゅうぶんな熱を放散しきれません。
 
 そのようなときに出るのが汗です。汗の蒸発によって、一挙にたくさんの熱を放出します。汗が多く出るところは、顔、首、胸、背中、前腕、手の甲などです。

 汗の出方は、季節やそのときの状況によって非常に違います。夏場は座って仕事をしている人で、1日約1.5〜2リットル、はげしい運動をする人では、1日4〜10リットルも汗が出ます。

 ★ 生理的な汗のいろいろ

 ● 汗かき
 汗を人一倍たくさんかく人がいますがその原因はあまりよく分かっていません。また、汗は暑さに応じて出るというような単純なものでなく、大脳の視床下部 というところにある発汗中枢の支配を受けています。それで汗かきの人は、発汗中枢の働きが異常に活発なのではないかとも考えられています。

 ● においや色のついた汗
 においのある汗は、腋窩(えきか⇒わきのした)、鼠径部(そけいぶ⇒下腹部のうち足に接する部分)、足などから出ることが多く、色のついた汗は、顔、 胸、腹、手足から出ることが多いとされています。いずれにせよ、汗そのものの性状には変化がなく、たいした意味はありません。思春期には、においのある汗 を出す傾向があります。
 
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 ★ 病気で出る汗

 ● いつも汗が多く出る
 汗が異常に多くなる病気に甲状腺機能亢進症があります。皮膚がいつも湿っていて、たいして暑くないのに汗をかきます。心臓病やぜんそくなども、調子の悪いときは汗を多くかきます。

 ● 解熱のときに汗が出る
 発汗中枢は解熱のときに刺激されやすくなるので、熱の出る病気で汗が出たら、熱が下がってきたと考えてよいわけです。マラリアや熱の上下のはげしい腎盂 肝炎、敗血症などでは、熱が下がるときにひどく発汗します。発汗とともにいったん解熱したからといって、必ずしも病気がなおったわけではありません。

 ● 寝汗をかく
 夜間暑くて出る汗や寝具などが厚すぎてかく汗と、寝汗とは区別しなければなりません。寝汗はいったん寝入ってから、夜中もしくは明け方に、胸、背、大腿などにじっとりとかきます。肺結核に多いのですが、胸膜炎などでもみられます。


 ● 急に多量の汗をかき意識がぼんやりする
 炎天下や高温の室内で働いていて、衣服の外側までびっしょりぬれるほど汗をかき、そのうえ、反応が鈍く意識がぼんやりするような傾向があらわれてきた ら、熱中症が急に進んでいる兆候で、非常に危険です。すぐに涼しい換気のよい場所に静かに寝かせて、水で冷やさなければなりません。
 
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 病気を発見したりなおしたりするのはお医者さんですが、医師のいる病院へ行くかどうかを判断するのは自分自身。また、乳幼児がいる場合は親の責任です。それらを正しく判断できるようにするために、症状についての知識を持っておくことが必要となります。「症状でわかる病気」では身近に起こる症状を紹介しています。参考にしていただければ幸いです。
 


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