腹の異常,腹痛 原因

腹がなる,腹痛 みぞおち

腹の異常
Home > 腹の異常


 腹部には、いろいろな器官があります。それらに器官は数種の系統に分けられます。そして、それぞれの系統は独自の役割を持っています。こうした器官のどれもがいろいろな病気になって、それぞれに特有の痛みを起こしますますから、腹痛の問題は実に複雑であるといわなければなりません。そこで腹痛の原因を考えるとき、まず腹部の部位と器官の関係をはっきりつかんでおく必要があります。

 ★ 痛む場所による病気の見分け方

 ● みぞおちを中心に痛む
 あまり強くない鈍痛があるのは急性胃炎、慢性胃炎。はげしい痛みがあるのは発病初期の急性虫垂炎。左背中に放散痛がある場合は膵炎。
 
 ● 食事に関連して上腹部が痛む
 食後30分〜1時間たって痛むときは、胃潰瘍。食後3時間くらいたって痛むとき(たいてい昼食時の少し前や夕方ごろ)は、十二指腸潰瘍が考えられます。

 ● 右上腹部が痛む
 はげしい痛みで右肩へ放散痛の見られるのは胆石症、胆嚢炎・胆管炎、陰部や内またに放散痛のあるのは右腎結石などがあります。腎盂炎では、中腹痛、またはむしろ腰痛があります。
 
 ● 左上腹部が痛む
 はげしい痛みで陰部や内またに放射痛がある場合は左腎結石が疑われます。
 
 ● 右下腹部が痛む
 はげしい痛みがあるときは急性虫垂炎、限局性腸炎、痛みが陰部や内またに放散するときは尿管結石。にぶい痛みで時間も比較的短いときは移動盲腸が考えられます。
 
 ● 左下腹部が痛む
 しぶり腹が伴うときは赤痢、痛みが大腿部に放散するときは、尿管結石が考えられます。

 ● 下腹部が痛む
 下腹部、へその部分に鈍痛があり、しだいにはげしい痛みに変わるときは急性腸炎、軽い痛みのときは慢性腸炎、そのほかに過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎などがあります。さらにしたの膀胱部が痛むときには、膀胱炎、膀胱結石などが考えられます。

 ★ 熱の有無による病気の見分け方

 ● 熱のある腹痛
 腹痛に熱が加わっていれば、多くの場合、細菌が関係あると考えられます。腹部で細菌によって起こる病気は、虫垂炎、胆嚢炎・胆管炎、膵炎、赤痢、腎盂炎などがあります。

 ● 熱のない腹痛
 細菌とは無関係な病気、たとえば急性胃炎、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、尿路結石、移動盲腸などです。
スポンサードリンク

 ★ 痛み方による病気の見分け方

 ● 仙痛(きわめて激烈なけいれん性の痛み)がある
 突然、激痛が襲い、痛くて痛くてころげまわり、冷や汗をかいてうなりながらこらえている、そういうのが仙痛です。仙痛を起こす典型的なものは胆石症と腎 臓結石です。胆石症の場合は、痛みはしばしば右背や右肩に放散します。

 腎臓結石の痛みは、右または左のわき腹に向かいます。たいていは出血を伴いますの で、尿に血が混じって赤くなります。

 そのほか、激烈な腹痛には危険なものがたくさんあります。腸閉塞をはじめ、胃潰瘍や虫垂炎が破れて腹膜炎を起こしたものなどです。顔色が真っ青になり、 冷や汗をかき、手足が冷たく、意識がぼんやりして、脈がふれないほど細く速くなったら、これはショックの兆候ですから、一刻の猶予も許されません。

 ★ 腹痛の手当

 腹痛の手当で重要なことは、自分だけで処理しないことです。たまたま軽い腹痛で、元気も食欲もいたって良好、熱がないことも検温で確かめてあるというような場合は、市販の胃腸薬などを使い、一日くらい様子を見ても良いでしょう。

 中程度以上の腹痛で医師を待つ間の処置としては、適当な姿勢で、痛みをできるだけ絶えやすいように工夫します。たいていは痛みのある側を下にして、えび のようにからだを丸く曲げて寝ると比較的楽です。暖めるのが良いか、冷やすのが良いかよく問題にされますが、選択がなかなかむずかしいので、かってに暖め たり冷やしたりしないのが無難です。
 
 食物は、医師の指示があるまで控えます。ただし、腹痛があまり激烈でなく、吐きけや嘔吐がなければ、消化しやすい軽い 食事を少量とってもかまいません。腹痛を緩和する薬は飲んでもかまいませんが、ある程度以上の痛みには、内服薬の効果はあまり多くを期待できません。

 ★ 腹がふくれる

 腹がふくれるのに、腹の皮(腹壁)が全体としてふくれる場合と、内部からふれる場合とがあります。前者は、中年以後の脂肪太りであり、後者は病気によっ て起ります。この両者の区別は、へそを比較すれば簡単にわかります。へそが深くなり、あるいは横のみぞの中のうずまってしまうのが腹壁のふくれ、へそが浅 くなり、極端になるとへそのくぼみがなくなってしまうのが内部からのふくれです。

 ● 腹部全体が丸くふくれる
 鼓腸(胃腸にガスがたまる)の場合にみられます。たたくとぽんぽんと明るい音がします。鼓腸は、便秘、急性胃炎、急性腸炎、腸閉塞、腹膜炎、肝硬変などで起こります。
 
 ● あお向けに寝ると腹が左右に広がったふくれ方をする
 腹水(腹腔に水がたまる)の際に見られます。軽くたたくと内部で波のような動きが起こります。腹水は、肝硬変、腹膜炎、ネフローゼ症候群、腎炎、心不全、パンチ症候群などで起ります。
スポンサードリンク

 ● 上腹部がふくれてかたくなる
 肝硬変、パンチ症候群、寄生虫病、白血病などによって、肝臓や脾臓が大きくなると起ります。
 
 ● 腹が局部的に盛り上がるようにふくれる
 胃がん、肝臓がん、すい臓がん、腸がん、腎臓腫瘍などでは、それぞれの部分が盛り上がるようなふくれ方をします。そこを押えると、ごつごつしたしこりにふれます。腹部動脈瘤は、手で押えると脈打つのがわかります。

 ★ 腹がなる

 ● 空腹時にぐうぐう鳴る
 これは、胃が空腹の刺激で強く収縮するために起るもので心配いりません。
 
 ● 下痢を伴って腹がなる
 下痢のときにも、腸内に水分が多いのと、ぜん動が強くなるのとで腹がなります。多くの場合、消化不良による下痢、慢性下痢で起こります。
 
 ● 食べ物が通るたびに腹痛を伴って腹がなる
 これは、胃の出口(幽門)や腸のどこかに狭くなったところができた際に起こるので、早く徹底的に調べて治療しなければなりません。

 ★ 腹の表面の異常

 ● 腹の表面から胃腸のうねりが見える
 この場合は、ぜん動運動が異常に強くなっている証拠です。それが続くようなら、どこかに病変がないか、よく調べることが大切です。
 
 ● 腹の表面に静脈が何本も浮き上がる
 これは、門脈系にうっ血が起こっている兆候で、肝硬変などでみられます。
 
 ● 腹の表面に縦に赤紫色の筋ができる
 急に太りだし、腹部や大腿部にたくさんの赤紫色の縦の筋ができるのは、クッシング症候群という病気です。

 ★ 胃のもたれ、げっぷ

 病的なものには、慢性胃炎、胃下垂症、胃がん、胃神経症、幽門狭窄などの病気があります。


スポンサードリンク


Copyright (C)  健康Life 症状でわかる病気 All Rights Reserved