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口腔の異常
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 口の異常は、口腔そのものに原因があるものの他、いろいろな疾患による場合もあるので、口腔外科医だけでなく、耳鼻科医、内科医にも相談し、その原因を確かめなければなりません。

 ★ 口がくさい

 ● 口の中に原因がある
 歯の間やむし歯のあななどに入った食物のかすが腐敗している場合のほか、歯周炎、血液疾患などによる口内炎、歯槽膿漏症、口腔内の悪性腫瘍なども原因となります。

 ● 鼻腔内に原因がある
 粘膜や膿汁が鼻腔の中にたまって分解すると、口がくさくなります。また、蓄膿症、鼻炎、臭鼻症なども原因となります。

 ● 気管支・肺に原因がある
 気管支炎、肺化膿症などの場合にもみられます。

 ● 食道、胃に原因がある
 食道狭窄、食道がん、胃がん、慢性胃炎などでもくさくなります。

 ● その他
 糖尿病、血液疾患、薬物や重金属の中毒などが上げられます。

 ★ 唾液が多い


 ● 口の中に原因がある
 歯肉炎、口内炎、口腔粘膜疾患、三叉神経痛などで起こります。
 
 ● 全身的な原因による
 消化器や性器の異常、脊髄ろう、神経症、水銀中毒などで起こります。

 ★ 口がかわく

 ● 口の中に原因がある
 まず唾石によって唾液の分泌が低下したときです。スエーグレン症候群では唾液腺が萎縮して口腔内が乾燥するほか、咽頭や眼球までも乾燥してきます。新しく義歯を入れたときにも、のどがかわきます。

 ● 全身的な原因がある
 糖尿病、胃の悪性腫瘍による悪液質や貧血、肝硬変、白血病、悪性貧血。尿毒症などの重症全身疾患や、驚愕、恐怖、怒り、興奮などの心理的影響、アトロピンなどの薬物投与などによっても起こります。

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 ★ くちびるの異常

 ● くちびるがはれる
 口唇炎、アレルギー性口唇炎、巨大唇のほかに、下くちびるににしばしばみられる嚢胞(粘膜嚢胞)のときに、指先くらいのぷよぷよとしたはれが見られま す。乳頭腫、血管腫、リンパ管腫などの良性腫瘍や悪性のがん腫でも見られます。がん腫は特に下くちびるに多く、ただれから潰瘍を形成します。

 ● くちびるがひび割れる
 ビタミンC複合体欠乏症、先天性梅毒などで起こります。これらは、ときに治癒したあと瘢痕を残すこともあります。

 ● くちびるに発疹、ただれができる
 口唇ヘルペスは、最初、発熱とともに小水疱を形成し、ついで、膿胞に変わります。また、薬疹、じんましん、多形滲出性紅斑、天疱瘡などでもくちびるに発疹が出ます。口角びらんでは、赤くただれて痛みます。

 ★ 口腔粘膜に異常がある

 ● 口の中がはれる
 口蓋、頬部、口底の膿瘍。口底ほうかしき炎では、舌の下がはれて、はげしく痛み、高熱が出ます。

 ● 口の中に腫りゅうができる
 まず、腫瘍が考えられます。良性のものでは、乳頭腫、腺腫、線維腫、骨腫(顎骨にできる)などのほか、口蓋部に唾液腺混合腫などが見られます。

 悪性のも のとしては、がん腫、肉腫があります。嚢胞では、ぺこぺこあるいはぷよぷよした感じになります。

 ● 口の中がただれる(潰瘍)
 あわないまたは不良な義歯や補綴物、時には八重歯やむし歯の刺激によってただれる外傷性潰瘍があり、これがもとで時にはがんになることがあるので注意を 要します。

 口内炎のときにもただれますが、時にはこれが頬部や口蓋に広がることもあります。天疱瘡では頬部膜に水泡ができ、これがくずれて潰瘍となり、た だれてきます。

 熱性疾患のあとにまれにみられる壊疽性口内炎は口角部から黒青色に腐りはじめ、頬に急速に拡大する重篤な疾患です。また潰瘍の形でがん腫も みられます。

 ● 口の中に白い斑点ができる
 アフタ性口内炎、過角化症、白板症、扁平苔せんなどの場合にみられます。ことにアフタ性口内炎は円形の白斑で、これにふれると痛く、まわりが赤いのが特 徴で、しばしば、できたり消えたりを繰り返します。

 フォーダイス病は、皮脂腺が粘膜に生じたもので、あわ粒大の白または黄斑が頬粘膜にみられますが、ほ うっておいても心配ありません。

 ● 舌の下がはれる
 唾石症では舌下腺、顎下腺またはその排泄管に石が形成されて、唾液腺がはれ、急性時にはうみが出ます。慢性化すると唾液腺部にしこりができます。

 この病気のときは、食事前にはれが大きくなり、痛みを伴います。口底炎では舌下部全体がはれ、舌が上に押し上げられて、はげしい痛みや熱が出ます。
 
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 下顎骨下縁の内側に指でふれ、急性時には圧痛があります。舌下部にぶよぶよしたはれが左右両側、または片側にできるものはがま腫です。このほか、口底全般に、はれて痛 みのないのは皮様嚢胞や、がん腫、肉腫によるはれもあります。
 
 ★ 舌に異常がある

 ● 舌苔ができる
 正常でも、舌の表面中央部一帯に見られます。消化器疾患、熱性疾患のときに多くなりますが、舌苔いそのものは表層細胞が角化したもので心配ありません。

 ● 白斑ができる
 アフタは円形、楕円形の白斑で、周囲の粘膜は赤みが強く、痛みがはげしい物です。形や大きさが不定で痛みがなく、特に舌のふちに多いのは白板症、過骨化 症です。白斑がレース場の模様を見せるのは、扁平苔せんが考えられます。口腔カンジダ症では、凝固した牛乳のような白斑ができますが、痛みはありません。 乳幼児にときどきみられます。

 ● 舌が黒くなる
 黒毛舌(黒舌症)といわれるもので、抗生物質を連用したときに見られますが、使用を中止すると自然に消失します。

 ● 地図のような模様ができる
 地図状舌といわれ、痛みはなく、下の表面に不規則な形の模様を生じ、形や大きさが変化、移動していきます。

 ● 表面が赤くなめらかになる
 平滑舌といわれ、舌の表面が赤く、舌の乳頭が萎縮してきて表面がてらてらとした光沢があります。老人や低血色素性貧血のときに見られます。時には痛みを伴うこともあります。

 ● 舌の表面が痛い
 舌炎があると発熱やはれを伴い、言葉がうまく話せず、食事を取ることもできません。アフタは、指先で触れるとはげしい痛みを感じます。義歯やむし歯があ たってできた潰瘍や悪性腫瘍のときにも痛みます。痛みはあってもはれを伴わない場合は、舌神経痛が考えられますが、このときは発作性で間欠的な痛みです。

 ● はれる、腫りゅうができる
 痛みがあるときはがんで、特に舌のふちに多く、周囲のしこりが特徴で、ときに潰瘍をつくります。痛みがないときは良性の腫瘍で、乳頭腫や線維腫は、境が はっきり限局して見られます。リンパ管腫や血管腫では、広範にわたることが多く、全体にやわらかく、血管腫は赤紫色にはれています。第三期の梅毒では、舌 の真ん中に見られますが、これはまれです。

 ● 潰瘍ができる
 義歯やむし歯の辺縁があたってできるものや舌がんがあります。梅毒や結核のこともありますが、ごくまれです。

 ● 舌の動きがおかしい
 舌の先がまえにでにくく、舌が短く、ことにラ行の発音が不明瞭なのは、舌小帯短縮症のときに見られます。舌を出したとき、無意識に片方による場合、もし舌のよる側に腫りゅうあるいは潰瘍があれば、がんの疑いがありますから注意が必要です。

 ● 表面に深いみぞがある
 先天的に舌の表面に深いみぞがたくさんできるものに有溝舌があります。一般に自覚症状はありませんが、ここに細菌感染が起こると痛みが出ます。

 ● 水泡ができる
 天疱瘡や多形滲出性紅斑のときは水泡ができ、その水泡がくずれると潰瘍となり、発熱と痛みが出てきます。

 ● 舌が真っ赤になりイチゴ状になる
 これはしょうこう熱のときに見られます。

 ★ 舌の異常の処置と手当

 一般的処置としては、口腔内を清潔に保つために、ごくうすい食塩水などでうがいを励行し、強い刺激性薬剤の塗布は絶対に避けなけねばなりません。

 トローチや抗生物質軟膏は、専門の口腔外科医の指示に従って使用してください。特に発熱のある場合は、口腔外科医の診療を受けることが大切です。
 

 病気を発見したりなおしたりするのはお医者さんですが、医師のいる病院へ行くかどうかを判断するのは自分自身。また、乳幼児がいる場合は親の責任です。それらを正しく判断できるようにするために、症状についての知識を持っておくことが必要となります。「症状でわかる病気」では身近に起こる症状を紹介しています。参考にしていただければ幸いです。
 


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