胸の異常,胸痛

胸の痛み,胸痛 病気

胸の異常
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 ★ 胸が痛む

 心臓は胸骨下半分の後方から左乳の後方にわたる範囲にあって、だいたい握りこぶしの大きさです。それで、 そのあたりが痛むとき、多くの人は真っ先に心臓がやられたのではないかと心配します。

 胸には心臓のほかにも大きな血管や肺など、生命に直接関係のある重要器官があります。胸痛には、まさに死と隣り合わせのものさえあるのです。

 しかし胸を打ちつけたり、胸の筋肉を使いすぎたりしたために起こる胸痛などは、なんの心配もいりません。時がたてば自然になおります。

 胸痛には、このように非常に意味の軽いものと、極端に重大なものとがあります。大づかみにいいますと、表面的な痛みはだいたい心配のないものが多く、深部の痛みにはいろいろ重大のものが含まれています。

 このように考えると、問題は画然と整理されたようですが、実際には両者がからみあって、どちらとも紛らわしいあらわれ方をすることが少なくありません。

 というのは、表面的な痛みの場合でも、不安感からくる心理的な影響で、内臓からくる痛みのように受け取られることがありますし、また、内臓痛が表面的な痛みを伴って、むしろその方を強く意識することがあるからです。
 
 内臓痛に付随する表面的な痛みを関連痛あるいは放散痛といいます。狭心症の痛みが、左肩や頸部の方に波及するのは、よく引き合いにだされる放散痛の好例です。

 ★ 胸痛のあらわれ方と病気

 表面的な胸痛

  助骨にそってひりひりするような痛みがある
 胸の後上方から側下方に、あるいは側上方から前下方に斜めの細長い範囲に小さな赤い発疹ができていれば帯状疱疹です。

  前胸部が痛む
 左乳のところが痛み、その部分を押すと圧痛があるのは心臓神経症で、これは心臓についての心配が原因で、神経質になったために起こります。

  胸を強く屈伸したり、前後に回したり、寝返りをしたりするときに痛む
 たいてい筋肉性の痛みです。じぶん自身は意識しないでも、なにかの機会に無理な力の入れ方をしたのが原因です。

 胸の内臓痛

  胸や背中がさすように痛む
 刺すような痛みのあるときは、胸膜炎、肺炎が疑われます。胸膜炎の場合は、たんを伴わないからせき、肺炎の場合は、たんの出るせきがあります。

  胸の中央か、やや左側の奥のほうが痛む
 痛みはそれほど強くないが、しめつけられる様な感じと不安感を伴うときは狭心症、激烈な痛みが突然起こるときは心筋梗塞の発作が考えられます。心膜炎の 場合も、胸の奥のほうが持続的に痛みます。痛みの程度はさまざまですが、心膜炎の原因となっているルウマチや結核などの存在が参考になります。
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 突発性の胸痛
 
 突発的にはげしい痛みの起こる病気には、危険なものが少なくありません。激烈な痛みが突然起こる心筋梗塞のほか、肺梗塞や胸部大動脈りゅう、自然気胸な どすべて重大な病気です。食道裂孔ヘルニアも類似の突発性の胸痛を起こしますが、あまり危険な病気ではありません。

 ★ 胸痛の手当

 突発性の重い胸痛は、緊急往診を頼むか、救急車の応援を求める必要があります。それほど急でない胸痛のときは、痛いほうの胸を下にして寝て、浅い呼吸を していると比較的楽です。患部を湿布するのも良いでしょう。適当に痛み止めの薬を飲んでもさしつかえありませんが、できるだけ早く適当な診断を受けること です。皮膚に帯状疱疹のような変化があれば皮膚科医に相談してください。

 ★ その他の胸の異常

 胸になにか異常があるというとき、なにか変化が胸にあるとはっきり自覚できる場合と、なにか胸に異常は感じるが、それがほんとうに胸にあるのかどうかハッキリしない場合とがあります。

 前者の例としては、胸の変形や胸の一部にはっきりと限局している痛みなどがあげられます。後者の例としては、胸がつまる、胸がやける、胸くるしいなどの 異常感が上げられます。しかし、多くの場合、じぶん自身では、そのどちらであるかよく分からないものです。また、胸と背中の異常の区別がはっきりつかない ときもあります。

 胸の形の異常

 胸の厚さには、かなりの個人差があります。たとえば、胴体の細長い人には胸のうすい人が多く、そういう体格の人は、肺活量なども少なく、呼吸循環の余力 がふじゅうぶんな傾向があります。しかし生まれつきの体格は、体力的な条件を左右するがけでなく、健康と病気とかと云うことと、特に結びつくわけではあり ません。ふつうの人と比べて気になる胸の形の異常は次のようなものがあります。

  胸骨が前に飛び出している
 ちょうど鳩の胸のような形をしているので、鳩胸といわれます。多くは先天的なものですが、ビタミンD欠乏症で起こることがあります。

  胸がへこんでいる
 胸骨と助骨の一部が内側にへこんでいるもので、ろうと胸といわれ、多くは先天的なものです。いつも前胸部を圧迫している仕事をしている人にも見られることもあり、この場合は、靴工胸と呼ばれます。

  胸がひらたい
 胸が平たくへこみ、幅も厚みのないもので、扁平胸または無力性胸郭といいます。多くは先天性のものですが、肺結核でも見られることがあります。胸膜炎で胸膜の肥厚萎縮がある場合には、胸のいっぽうがひらたくへこむことがあります。

  胸がふくれている
 肺気腫では胸郭がビールダルのようにふくらむことがあり、その場合は、胸の両側がふくれあがります。脂肪腫や皮下嚢腫、助骨カリエスなどでは、胸や背中にこぶのようなものが見られます。

 胸の異常感
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  胸がつかえる
 のどから胸にかけて、なにか丸い物が詰まっているようにかんじる症状があります。ものを飲み込むとき、そこにものがひっかかるわけではないのに、なにか つかえているようで気になって仕方がないことがあります。

 X線検査などでよく調べてみなければいけませんが、たいていは、ただそうした感じがするだけで、 何もできていないで単なる異常感覚のことが多いものです。

 しかし、食物を飲み込んだとき、胸の奥のほうでつかえて徐々に降りていくのがわかるような場合 は、食道憩室、食道がん、噴門けいれん症などの病気が考えられるので、食道とその周辺の検査を早く受けましょう。

  胸がやける
 胸がやけるという感覚は、胸に感じる不快感ですが、これは、胃酸過多症、胃潰瘍などの胃の病気に見られる症状です。「胸が悪い」という表現は軽い吐き気 のことで、これも多くは胃の症状です。このように、腹部の異常を胸の症状のように感じることが少なくありません。場所で病気を決めてかかると、たいへんな 間違いをします。
 

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